この日の終わりにどっと脱力感に襲われた。
なんだかもぅ、悲しいやら恥ずかしいやら申し訳ないやらって感情でいっぱいだ。

ほんと、参ったドン。





この日の事

   


午後の授業が始まる頃になっても、十代とヨハンは現れなかった。

・・・その事を不思議に思ったのが、そもそもの間違いだったのかもしれない。



剣山は1人、自分のアニキ分の捜索に乗り出していた。
寮、屋上、食堂と、思い当たる場所をすべて探してみたけれど、結果はすべてハズレ。

「十代のアニキはどこ行ったどん・・・?」

先輩である翔にも聞いてみたが、どうせその辺で寝てるかデュエルしてるんじゃない?
などと言って、相手にしてもらえなかった。

剣山もそう思いはしたのだが、今日はなんとなく、なんとなく、探したい気分になったのだ。
しかしそれは意外と難しそうで、すでに剣山も諦めかけていた。

そんな矢先。

性能の良い耳が僅かな声を拾った。
それがどことなく十代に似ていて、とりあえず声がした方へ足を進めてみる。
たどり着いたのは、授業中の生徒なら確実に近づかないだろう空き教室。

「この中にアニキが・・・?」

剣山は首を傾げつつ、少しだけ空けた扉から顔を半分くらい出して様子を伺う。
教室の中には、机に座る十代と、十代の目の前に立つヨハンが見えた。


やっぱり、十代のアニキの声だったドン。でもなにか様子が変ざうる・・・・・す?!


硬直した剣山の目線の先には、十代の顎を人差し指でくいっと持ち上げるヨハンの姿。
そして次の瞬間、ヨハンが奪うように十代に深いキスをした。

「うっ・・・んぅ・・・」

「!!!!????」

剣山は自身の目を瞬かせ、何かの見間違いじゃないかと疑う。


ななななななななんて事ざうるす!!俺のアニキが!!!!!


何度目を凝らしても、目を瞑ってみても、その状況に代わりがなく、
逆に十代のくぐもった声が確かに耳に届いてしまい、
これは現実なのだと自覚させる。

「ふぅ・・・ぁっ・・・・・。」

「十代は可愛いなぁー・・・。」

ヨハンは唇を離し、顔を真っ赤にして涙目になってる十代の頭を撫でた。
そんな様子に、剣山は頭が混乱しつつも十代から目が外せなくなってしまう。
いつもの元気で強気な瞳が、トロンと熱を持って、まるで誘っているかのように思えた。

「はは。そんな顔してたら俺、止まらなくなっちゃうぜ?」

「・・・はっ!な、なに言ってんだバカ!何が止まらな・・・・あッ!コラ!どこ触って・・・!!」

我に返った十代をよそ目に、ヨハンは十代の下半身へと手を伸ばした。
十代は焦って身を捩るが、純粋な力比べでヨハンに勝てるはずがない。
その間に、下半身に伸ばされた手は十代自身を握り込む。

「あッ・・・」

「ほーら観念しろって。じゅーだいv」

表情は穏やかに笑っているが、その瞳は確かに欲情に揺れている。

「んっ・・・よは・・・やめろって・・・っっ」

十代も次第に抵抗する力が弱まりされるがままになっていたが、
恥ずかしいのか、手の甲を口に押し付けて声を殺そうと必死だ。
その苦しげな表情が、ヨハンの欲望を更に掻き立てるとは知らずに。

もっともっと。
声を殺せないくらい、感じさせてやりたい。

下半身の手はそのままに、十代の首筋に唇を落とし、鎖骨の辺りまで滑らせていく。
ビクッと大げさな反応を見せる十代を尻目に、胸の辺りまで滑らせた唇を今度は食むように動かせる。

「うぁっ・・・・くぅ・・・!!」

「さっき、やめろって言ったよな十代?」

服の上から突起を弄っていた唇を離し、ヨハンは十代の耳元で囁いた。


でも、そんな顔してないぜ?


その声に反応してか、思わず手を退けてしまった十代に、ヨハンは最後の追い討ちをかける。

「あぁっ、あっ・・・・!!ああああぁッ・・・・!!」

十代は背を仰け反らせて絶頂を向かえ、ヨハンはチロリと唇を舐めた。



その頃扉の外からすべて見ていた剣山はというと。

「じゅ、十代のアニキがヨハン(呼び捨て)のて、手で・・・!!」

しかも瞬間の十代の顔もバッチリみてしまって、
情けなくも、熱が下の方に集中するのを抑える事ができなくなっていた。

「うぅ、十代のアニキごめんドン・・・・」

届くはずのない言葉を述べて、剣山は泣く泣く立ち去った。
これ以上見ていれば、その場で自身を慰めそうになっていたからだ。

「くそぅ・・・ヨハン(呼び捨て)め・・・!!」

愛しい人を思う気持ちと反比例して、その人物に手を出した男に悪態をつく。
しかし反面、どこか感謝したい気持ちになったのは、心の奥底にコンクリで固めて沈めておこう。
剣山はそう思いながら、フラフラととある個室の戸を開けるのであった。













あとがき
剣山って可愛いですよね!
と思って暴走のままに書き上げた作品です。
ヨハ十えろって本当書くの楽しいww
剣山はこの後トイレの個室とある個室でアニキの顔を思い出して抜くといい。
心の中でめちゃくちゃ謝りながら。笑

って!私は剣山にナニさせたいんだ!?(お前!!)